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World Peace Now 3.8

米英によるイラク攻撃への緊張が高まる中、世界各地で反戦デモがおこなわれています。


2003年3月8日
日本でも反戦デモはおこなわれています。今回、東京では日比谷で開催されました。

反戦デモに参加(1)



私は今までデモというものに参加したことがない。
新聞やテレビで少し報道されることはあるが、あくまでも1つの記事として消費するだけである。




私は、今回アメリカが強引に戦争を進めようとする姿勢に対して非常に疑問を感じている。
そこで反戦デモの報道に目が留まった。


一度、参加してみようと思った。





何をしたらいいのかわからなかったのだが、インターネットで軽く調べ、とにかく行ってみることにした。


プラカードの代用としてスケッチブックを考えてみた。途中で黒マジックを買い、開催地の日比谷公園へと向かう。



会場前に続々と人が集まる。


広場にも続々と人が集まる。


現地で書き始める。
指が冷たくて上手くいかず、どんどん太字になってこの1枚目はボツに(笑)


色々なプラカードや旗が目立つ。
もちろん手ぶらで参加しても全く問題はない。

日比谷公園に着くと、すでにたくさんの人がいた。



子どもからご老人まで実にさまざまな人が参加している。組織も多いが、会場の外はむしろ個人の方が多いのではないだろうか。




雰囲気はちょっとしたお祭りのようだ。
所々に楽器の演奏など、パフォーマンスをするグループがいる。



反戦のビラを配る人たちがいる。政治的なトークを聴かせる組織もいる。意外に思ったが、勧誘、募金、署名活動などに出合うことはなかった。




会場ではスピーチやライブが行われる。すでに満員で入れなかったのは残念だ。会場の外から耳を凝らした。スケッチブックに文字を入れる。



ピースウォークの開始はもうすぐだ。




会場には入れず。
嘉納さんのライブを見たかったので非常に残念!

ところで、なぜか小泉首相のおかしな演説が聞こえてきた。米追従の彼が来るわけないのに?!
あとでネットライブで確認すると、偽小泉首相による爆笑辛口トークだった(笑)。生で聞きたかったなぁ!!


ピースウォークへの列が出来はじめた。


劣化ウラン弾による被害の写真

湾岸戦争時、多国籍軍により使われたこの砲弾は白血病などの健康被害をイラク人に与えた。今でもたくさんの特に子どもが、制裁による医療・栄養不足とあわせて亡くなっている。砲弾を使った帰還兵にも同症状に苦しむ者がいる。



午後3時半からピースウォークがスタートするはずだが、一向に進む気配はない。どうやら相当参加人数が多いようだ。


周りの人は色々な話をしている。目の前の女子中学生らは北朝鮮問題の話をしている。
アナウンスでは公園出口まで1時間待ちだとか。




悦子おばさんと遭遇!!

悦子おばさんとツーショット

なんと!!このホームページの童話館でおなじみの、悦子おばさんと遭遇しました。あの人混みの中で私に気づいてくださるとは!!奇跡に近い!(笑)
せっかくなので、ピースウォークをご一緒することにしました。

しかしピースウォークは一向に進まず、用事のあった悦子おばさんは、ピースウォークスタート前に退散することになりました。公園内を100m進んだでしょうかね?(笑)
いいんですっ!!来たことに意義があるんですっ!!
本当にお疲れさまでした! m(_ _)m


悦子おばさんに写してもらう。
英語のプラカードが多いと、日本語で書かずにいられない私(笑)


某国大統領も茂みから現れ出た。やはりあの国の人はデカイ(笑)


公園出口…だと後でわかった。もの凄い人。

…2時間半待ちだった(汗)。
私が公園出口から出発できたのは午後6時!



しかし怒る人もいなかった。原因は予想をはるかに超えた参加人数だと思われ、それはむしろ参加者にとって歓迎を意味したのではないだろうか。参加者の皆様、お疲れさまです。


NO WAR !!

やっとピースウォークに参加できた。
みんな、かけ声を上げたり、楽器を鳴らしたり、プラカードを持ったり、黙って歩いたりと様々だ。



街を歩く人の視線も様々。ガッツポーズやピースを返してくる人がいる。バスから手を振る人がいる。全く気にしていない人もいる。




今まではなんだったのかと思うほどスムーズに進む。警備にあたる警官の数は半端じゃない。



お祭り騒ぎに見えるかもしれないが、騒いでいる人も心得たもので、能動的にアピールしているのがわかる。なかなかやるものだ。






銀座の街中のピースウォーク

We want
PEACE !!

約1時間かけて、私のピースウォークは終了。



あっという間だった。もっと歩いてもよかった。
楽しいという意味ではなく、おもしろかった。また、どうせなら楽しもうと思う人は楽しめるはずだ。





今回の反戦デモは、日比谷で4万人を超えたという。全国的には約5万2千人。先月の東京都内のデモは5〜7千人規模。今回大幅に参加者が増えたのは、私のような個人が腰を上げ始めたことが原因だという。時間の延長など、主催者にとっては嬉しい誤算であったはずだ。
それでも日本のデモ参加人数は少ないという。


大きな参加者増の動きがあれど、報道で大きく取り上げられた形跡はない。テレビでも少し映された程度で、見たという人は少ないだろう。少なくともアザラシのタマちゃん以上に報道されてはいない。



長い長い人の列でした。



高橋逸人
<私の誤算>

時間が遅れたのはともかく、夜になってしまったことでフラッシュのないデジカメでは歩行中の撮影が出来なかった…。終了後、逆流して後続者を撮影。

意外にもスケッチブックは重たい。せめて棒が必要。傘でもいい。1時間掲げているのは至難の業で腕が痛い(笑)



戦争に
反対します

最後に自分なりにまとめてみました。


<私の見解>

初めてのデモ体験であったが素直に参加することができた。気構えしなくても参加できるのだとわかった。何らかの動機と最低限の下調べがあればまずは充分だろう。
今回参加した動機は、もちろん戦争反対という自分の考えによるのだが、デモというものの実態を自分で確かめてみたい気持ちもあった。参加者がどのような姿勢で挑むのかも気になった。

今回のデモについてではあるが、思っていたよりも堅苦しくなかった。またふざけた行為は見かけず、そういう人も少ないと思われる。それからこれだけの参加者を1つのイメージで括ろうとするならば、それはそれでばかばかしいことだと感じた。無理やり括るなら、ごく普通の人たちが平和を望んで集まっているとでもいおうか(笑)。

括ることには危険が潜んでいることを付け加えておきたい。それぞれが個人という異なった存在であっても「イラク人」「アメリカ人」「朝鮮人」「黒人」「イスラム教徒」「日本人」というような一言で括ることで、中身の全てが同一であるようなイメージが出来上がる。またそのことで他とは明確に違うかのように感じられる。人間の言語の宿命ではあるのだが、そういう点を踏まえて考えるようにしたい。

デモをする人たちを、偽善的なイメージで括る人もいるだろう。自らを善人化して安心する人間だと。しかしそういう人も、他人を偽善という悪にすることで、相対的に自分を善人化して安心している。それでは、自らの自らによる自らのための偽善者になってしまうし、何よりもまず、狭い。自分の考えとは関係なく、色々な人がいることを忘れない方が良いだろう。逆にそういう人こそ、一度デモの群衆の中に身を置いてみたらどうだろう。

デモの話から外れてしまうが、私は人間が偽悪的という概念を使わない点を指摘したい。「奴は偽善だ」ということはあっても「奴は偽悪だ」と非難することはない。意識するまでもなく、人は善を基準として選んでいるのだ。それは人が常に善を求めてきた証であると私は思う。何が善であるかというと一概には言えないが、人には善を模索する心の原動力があると信じている。

ガンジーの塩の行進も、突然参列者がわき出てきた訳ではないだろう。人々の心を動かしたのは、過去から積み重なる人々の心であるはずだ。その中には私のような気まぐれな人間もたくさん含まれていただろう。今回思ったのは、気張って参加したり、偏見で拒む必要もないということだ。平和運動に参加してみるのは、何か日常からかけ離れた凄いことでもないし、恥ずかしいことでもない。もちろん凄く活躍している人もいるだろうが、大抵はそうではないだろう。

すでに熱意のある人には何も言う必要はないが、もし戦争をしたくない、してほしくない、という気持ちがあり、反戦デモに少しでも興味を持つ人ならば、参加してみてもいいと思う。自分の平和への願いや、同じような人たちがいることを確認する自己満足的なものでも良いと思う。人はそもそも完璧な存在ではないので、自分に出来るささやかな行為で良いのではないか?そもそも簡単に劇的な結果と満足が得られる問題ならば、誰もわざわざデモなどしないだろう。

高橋逸人


悦子おばさんから、デモについてのご意見を聞くことが出来ました。


「こういう集会やデモに参加しても、結局は大国のエゴで世界は動いていくんだから意味がない。あるいは、参加したという自己満足に過ぎないのではないか? という意見があります。でも、実際に一歩踏み出して参加することの重みと責任って、ものすごいものがあります。それが大事なんだ。いつかそれがきっとどこかで世界の平和につながることがあると思うよ。それにしても、民主主義ってのはほんとになが〜い時間と忍耐を必要とするシステムだなあと痛感。」

佐々木 悦子


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